膣ハイフ(HIFU)による治療

膣のゆるみ・尿漏れ・性交痛にお悩みの方へ

デリケートな悩み、一人で悩まずにご相談下さい。

院長 : 西嶌 順子

院長 : 西嶌 順子(にしじま じゅんこ)

膣もお顔や体と同様に、加齢に伴い様々な影響が出てきます。私は2児の出産後に膣のゆるみや尿漏れを経験し、膣ハイフの治療を受けました。治療後の尿失禁スコアは、7点から0点へ減少し今は尿漏れで悩むことはなくなりました。

尿漏れや膣の不快感に関して、重度な症例を除き、今は手術をしなくてもレーザーで気軽に治療できる時代になりました。

一方でまだ治療法を知らない方や、どこに相談に行けばよいか分からずにいる方も多いと思います。膣ハイフによって、私と同じ悩みを抱える方のQOLを、一人でも多く改善していきたいと考えています。

女性器の加齢について

子宮、卵巣、腟といった女性器は女性ホルモンの一種であるエストロゲンの作用を強く受けている器官です。年齢を重ねるにしたがってエストロゲン分泌量が低下してくると、お肌の弾力やうるおいが失われていくように、腟も老化して「腟萎縮」が起こります。

女性ホルモンの分泌量の変化

腟萎縮が始まると腟内のうるおいがなくなり乾燥し、腟壁も弾力のないペラペラな状態になり、傷つきやすくなります。腟萎縮が進むと外陰部の変化に加え、乾燥、かゆみ、におい、性交痛、ゆるみや尿失禁などの排尿障害を引き起こし、QOLに深刻な影響を及ぼします。

エストロゲン分泌量は40歳ごろから急激に減少していくので、腟萎縮は女性なら誰にでも起こり得ることです。

  • 1) 膣萎縮のメカニズム

    エストロゲン分泌量が減少してくると、腟内状態が変化し、様々な不快症状を引き起こします。

    膣萎縮のメカニズム

    1. 腟の血流低下によって腟内が乾燥し分泌物が低下
    性交痛・乾燥・かゆみ・灼熱感の原因
    2. 粘膜のコラーゲン減少により、腟のヒダがなくなり薄くペラペラになる
    膣の萎縮、性交痛の原因
    3. 腟の酸性を保つ乳酸桿菌の減少で、アルカリ性に傾き、自浄作用が弱まる
    雑菌の繁殖、腟炎、におい、おりもの、かゆみの原因
  • 2) 膣の緩みと尿漏れの関係

    尿漏れ

    膣が緩んでしまうと子宮の位置が正常時より下がってきます。これを子宮下垂と言います。子宮が下がるとそばにある膀胱の位置も下がってしまうため、尿漏れや頻尿が起こります。膣のタイトニングを図ることで、子宮の位置が上がり膀胱も圧迫されなくなるので、尿漏れや頻尿の改善につながります。

    尿漏れについては、40歳以上の女性では約40%の方に症状があり、人知れず悩まれている方も少なくありません。出産経験はリスク因子ですが、出産経験のない30代の方でも症状のある方もいます。

  • 3) GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)

    膣萎縮の発現率

    女性ホルモンが減少し閉経を迎えると、膣萎縮や尿漏れなどの症状の発現率は高くなっていきます。以前は老人性膣炎と呼ばれていましたが、2014年に国際女性性機能学会と米国更年期学会が、GSM (Genitourinary Syndrome of Menopause)という新たな疾患概念を提唱しました。

    GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)の症状は、腟乾燥感、腟・外陰のムズムズ・灼熱感・掻痒、おりものの増加や異常、外性器のにおい、尿失禁、頻尿・尿意切迫感、排尿困難感、性交時の潤い不足、性交痛、性的欲求低下・オーガズム低下などです。GSMは慢性かつ進行性疾患であり、更年期の50%以上の女性が、このようなGSMのなんらかの症状に悩まされています。

    2人に1人は悩まれている症状ですが、恥ずかしさから医師にも相談しにくいため受診が遅れてしまう女性が多く、実際に医療機関を受診されるのは25%程度です。海外では積極的に治療されており、例えば北米閉経学会では「更年期および閉経後の患者に対し、臨床医は膣萎縮症の症状があるかを質問すべきである」との意見書を出しています。日本では医療者側からの積極的な介入すら十分にされている状況とは言えません。

膣ハイフによる治療

膣ハイフ(HIFU)とは、高密度焦点式超音波治療法(High Intensity Focused Ultrasound)を使用した膣をタイトニングする治療機器(膣縮小器)です。膣の中にハンドピースを挿入し、膣粘膜表面から約1.5~4.5mmの深部へ超音波エネルギーを照射し、粘膜下から筋層へ熱(60℃~70度)による刺激を与えます。

膣ハイフによる治療

ハイフはレンズを使用して光を1点に集めエネルギーを作り出し、超音波を発生させ、膣粘膜表面を傷つけずに内側にエネルギーを伝えます。超音波が集束された部分だけが高温になるため、他の組織にはダメージがほとんどありません。熱により膣内のコラーゲン生成と活性化が起こり、膣のタイトニングと弾力性の増加が見込まれます。

また、膣縮小の副次的な効果として、尿漏れや頻尿にも効果が期待できます。個人差はありますが、ほとんど痛みはなく麻酔不要で施術を受けることができ、出血もなくダウンタイムはほとんどありません。

膣内照射機器には、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、高周波など様々な種類がありますが、エネルギーが筋層の深さまで届くのはハイフのみです。実際に、ハイフは肝臓がんや子宮がん、子宮筋腫などの治療にも使われています。また、ハイフは顔のたるみ引き締め治療にも用いられており、約20万症例によってその効果と安全性は報告されています。

膣ハイフの作用メカニズム

  • 第1ステージ:コラーゲンの変性、炎症

    照射直後は、超音波エネルギーの熱によって粘膜内のコラーゲン線維の一部が点状にダメージを受け変性します。

  • 第2ステージ:新しい自己コラーゲン形成

    点状にダメージを受けたコラーゲン線維は時間の経過とともに修復され、1~3か月間、大量のコラーゲン線維を新生させます。強度のある新しいコラーゲン線維が再生されるため膣内がふっくらした状態となり、膣の引き締め効果、尿漏れ改善効果が長期的に得られます。コラーゲンの再生は約1年に渡り続きます。このため膣ハイフの効果は3週間頃から出始め、約1年間継続します。

膣ハイフの効果

膣ハイフによる治療

施術について

  • 施術料金

    膣内ハイフ 1回 165,000円
    膣内ハイフ 3回コース 346,500円
  • 施術時間

    約45分で終わります。

  • 施術の回数、間隔

    1回の施術で効果を実感される方が多いですが、効果は年齢、出産回数、膣ゆるみの程度などにより個人差があります。たるみが顕著な方、尿漏れがある方は、3ヶ月後と半年後の追加照射をおすすめしています。治療後、約2~3ヶ月後に効果のピークがあらわれ、1年程度にわたって効果の持続が期待できます。1回目で効果を実感できた方も、効果維持のためにその後は1年に1度の頻度で継続されることをおすすめしています。

    ※この治療法で用いられる医療機器は国内において薬機法上の承認を受けていません。

施術に関しての注意点

施術後の注意点

膣ハイフの治療は膣の表面に傷を付けない施術なので、日常生活に関してはほぼ支障はありません。

  • 当日はシャワー浴のみとし翌日から自宅での入浴可能です。
  • 多量の飲酒やハードなスポーツは避けてください。
  • 1週間は大衆浴場やサウナ、プール、性交やタンポンの使用を避けてください。
  • 治療箇所が施術後数時間ヒリヒリする事や違和感を伴う事があります。

その他、考えられる副作用としては、一時的な違和感、しびれ、ヒリヒリ感、感覚の変化、少量の分泌物の増加、軽度の粘膜の発赤・腫脹・軽度の腹部不快感などが発生する可能性があります。しかし持続的な副作用や後遺症は今のところ報告されていません。

施術ができない方

  • 生理中の方
  • 妊娠している方
  • 出産後は約6カ月過ぎてから受けることをおすすめしています。
  • 施術箇所に金の糸などの金属、シリコン、ヒアルロン酸、子宮内避妊用具など何かを埋め込まれている方
  • 長期に渡ってステロイド治療をされている方
  • 骨盤内感染や膣内に出血のある方
  • 膣炎の症状が重症の方
  • 治療部位にびらん、傷、未治療の皮膚炎、性器ヘルペスがある方
  • 子宮関連の病気を持っている方
  • 婦人科検診で異常を指摘された方

過去1年以内に婦人科検診を受け、問題のなかった方のみ施術が可能です。照射ご希望の方はお近くの婦人科で婦人科検診をお済ませください。

美容婦人科の疾患一覧

美容婦人科

美容婦人科は、HIFU(ハイフ)による女性器のエイジングケアや手術による整容性の改善などを行っております。

日本形成外科学会から『教育関連美容外科施設』に認定されました

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